アメリカンカジュアル(American Casual)とは、広義にはアメリカ風の衣料品、またはその着こなしのことである。略してアメカジとも称される。狭義には1960年代、日本で流行したアイビールック(後のアメリカントラッド)を指すこともある。
現在では、トラディショナル・スタイル(テーラードジャケットやストレートなシルエットのズボンなど)ではなく、比較的ラフなスタイルの事を指す傾向が強いが、これはアメリカから輸入された最新のカジュアルスタイルという程度の意味しか無い同語でもあるため、最新・流行の映画やテレビドラマなどメディアの影響が顕著である。
アメリカンカジュアルの特徴は、工業の盛んなアメリカ合衆国が普遍的にもつ合理主義により、大量生産を前提とした衣服など、スポーツウェアやワークウェアなどのラフで機能性の高い衣服によって構成されることで、フォーマルウェアのドレスダウンを基調とする欧州のイメージとは対照的である。ただ実際には、欧州人も普段から労働者層に至るまでドレスアップしている訳でもないため、明確な定義は困難である。
代表的なアイテムとしては、ジーンズ、チノパン、スウェット、スニーカー、スタジアムジャンパー、ウェスタンブーツ、ダンガリーシャツ、バンダナなどがある。他にフライトジャケットを始めとしたサープラスと呼ばれる軍から払い下げられた衣料なども好んで着られる。特にジーンズはアメリカンカジュアルの枠を越えて、定番のボトムスとしてグローバルに普及している。
なお、近年では日本各地にアメリカ直輸入を謳う古着商も多く、これらの市場に活気も見られる。
PEACE ON MARS(ピースオンマーズ)は2003年、ストリートファッション誌「Men's egg」のモデル植竹拓を中心に結成されたアメカジを中心とした日本のファッションブランド。
2003年の発足以来、時代に流されること無くアメカジスタイルを貫いている。SMAPの木村拓哉が着用したティアドロップ型サングラスは2009年現在でも売れ続けている定番商品。
109-2系アメカジブランドのベースになったブランドでもある。
フェローズ(Pherrow's)は、有限会社志村が展開する日本の老舗アメリカンカジュアルブランド。
ザ・リアルマッコイズ設立メンバーの一人でもあった志村昌洋が、1991年にフェローズを設立した。「流行に左右されないモノ創り」、「10年、20年後にヴィンテージと呼ばれるモノ創り」をテーマとしたオリジナリティ溢れるアメカジブランドである。「Lucky Pherrow」という架空の人物を想定し、彼のライフスタイルを提案するというコンセプトで誕生した。当初は、主にヴィンテージスウェットやフライトジャケットの復刻をするブランドであったが、現在では、ストーミーブルー、シーシーマスターズ、バンブルビー、マヒマヒライダーといった、テーマ別に数種類のブランドを展開し、多岐に亘るアメカジウェアを手掛けている。
ストーミーブルー(Stormy Blue)は、1992年にジーンズを中心とするワークウェアを製造するブランドとして誕生した。ストーミーブルーのマスコットキャラクター「DIGO(ディゴ)君」は以前にも存在していたが、正式に命名されたのは1998年である。2009年3月、ストーミーブルーのジーンズは全て廃止、フェローズ名のバッファローホーンデニムに一新された。
シーシーマスターズ(C.C.Masters)とは、コンバットクロージングマスターズ(Combat Clothing Masters)の略であり、フェローズのミリタリーウェアを総括するブランド。1927年、アメリカで生まれた「Lucky Pherrow」が、エースパイロットとしてKorean War(朝鮮戦争)に参戦した頃をイメージした。
バンブルビー(Bumblebee)は、フェローズのモーターサイクルウェアを総括するブランド。「いつの時代か、どこかのレーストラックに集まる人々のモータースポーツシーン」をテーマに、2輪・4輪問わずモータースポーツを楽しめるウェアを製造するため、2002年に誕生した。「Bumblebee」とは「マルハナバチ」のことで、雑音やうるさいといった意味もある。
マヒマヒライダー(Mahi Mahi! Rider)は、フェローズのハワイアンシャツ、サーフウェアを総括するブランド。